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お子さまの矯正歯科 受診の目安

お子さまの矯正歯科 受診の目安

何歳になったら、矯正歯科をみてもらうとよいのでしょうか

保護者の方から最も多くいただくご質問の一つです。結論から申しますと、多くのお子さまでは永久歯の前歯が生えそろう7〜8歳ごろ(小学校低学年)に一度みておくことが、一つの目安とされています。この時期になると、あごの成長の方向、永久歯の生えてくる位置や本数、かみ合わせの前後関係などが、レントゲンと診察からある程度読み取れるようになるためです。

ただし、これは「その年齢で治療を始める」という意味ではありません。多くの場合、拝見したうえで今は経過をみるという判断になります。大切なのは、治療がいるのかどうか、いるとすればいつが適切かを、早い段階で見通しておくことです。

受診の目安となる時期

01 7〜8歳ごろ(永久歯の前歯が生えてきた時期)

上下の前歯が永久歯に生えかわるころが、最初の目安です。この時期には、前歯のかみ合わせの前後関係、永久歯の本数や生える方向、あごの幅などが確認できます。多くのお子さまは経過観察となりますが、後述するいくつかの状態は、この時期に見つけておくことに意味があります。

02 それより早い時期(3〜6歳ごろ)はどうでしょうか

乳歯のうちから、下の前歯が上の前歯より前に出ている(いわゆる受け口)といった状態に気づかれることがあります。ただ、この年齢で矯正歯科を受診されても、多くの場合はまだ早すぎます。気になる点が見つかったとしても、あごも歯も成長の途中にあり、具体的な対処に踏み切ること自体が難しいためです。

また、3歳児健診をはじめ、園や学校での歯科健診といった公的に確認していただく機会もありますので、この年齢のうちから矯正歯科を受診する必要性は、一般には高くありません。原則としては、前歯が永久歯に生えかわる7歳ごろからで十分とお考えください。

ただし、例外もあります。生まれつきの疾患に起因するような重度の反対咬合など、早い時期からの対応を検討したほうがよい場合には、この年齢のうちからの受診をおすすめすることがあります。健診で継続して指摘を受けている場合や、ご心配が大きい場合には、遠慮なくお問い合わせください。

03 10〜12歳ごろ(永久歯への生えかわりが進む時期)

奥歯を含めた永久歯がそろっていく時期で、全体の治療計画を立てやすくなります。成長を利用した治療を行う場合も、この前後が一つの節目になります。これまで受診されたことがなければ、この時期でも遅くはありません。

早めのご相談が望ましい場合

以下は、見つかった時期によって対応の選択肢が変わりうるため、早めに把握しておくことが望ましいとされる状態です。当てはまるからといって、直ちに治療が必要と決まるわけではありません。まずは状態を正確に把握することが目的です。

01 骨格性の反対咬合(受け口)

下の前歯が上の前歯より前に出ている状態のうち、歯の傾きではなくあごの骨の前後関係そのものに原因があるものです。上あごの成長が不足している場合、下あごが大きい場合、その両方の場合があります。あごの成長は年齢とともに進むため、成長の時期に応じて選べる方法が変わります。また、成長が終わるまで最終的な見通しが定まらないこともあり、経過を追って判断していく必要があります。

02 過剰歯(本数が多い)

本来の歯の数より多く歯がつくられている状態です。上の前歯のあたりに生じることが多く、外から見えないまま骨の中にとどまっている場合もあります。永久歯が生えるのを妨げたり、歯の向きを乱したりすることがあるため、レントゲンで位置と本数を確認します。

03 埋伏歯・永久歯の位置異常

永久歯が骨の中にとどまったまま出てこない、あるいは本来とは違う方向へ向かっている状態です。とくに上の犬歯は、生えかわりの時期に位置がずれていても外からは分かりにくく、レントゲンではじめて確認できることがあります。位置によっては、隣の歯の根を傷めることもあるため、早い段階での把握が意味を持ちます。

04 先天性欠如(もともと歯の数が足りない)

永久歯の一部が、生まれつきつくられていない状態です。乳歯が抜けても後続の永久歯が出てこない、いつまでも乳歯が残っている、といったことで気づかれます。どの歯が何本足りないかによって、その後の並べ方や、乳歯をどれだけ長く使うかといった方針が変わります。

05 移転歯(生える順番・位置の入れかわり)

隣り合う永久歯の位置が入れかわって生えてくる状態です。犬歯と小臼歯のあいだで生じることが知られています。生えそろってからでは並べ替えが難しくなる場合があるため、生えかわりの途中で気づけるかどうかが、その後の選択肢に関わります。

06 乳歯の早期脱落・晩期残存

むし歯やけがなどで乳歯が予定より早く失われると、その場所へ隣の歯が寄ってきて、後から生えてくる永久歯の場所が足りなくなることがあります。反対に、いつまでも乳歯が抜けない場合は、後続の永久歯が無いか、位置がずれている可能性があります。いずれもレントゲンで確認します。

早く始めるほど良い、ではありません

「早く相談する」ことと「早く治療を始める」ことは、別のものです。

お子さまの矯正治療は、成長という変化のただ中で行われます。早い時期に始めれば、そのぶん装置をつけている期間が長くなり、お子さまの負担も、むし歯や歯肉炎への注意も増えます。永久歯が生えそろってから始めたほうが、結果として治療全体が短く、単純に済む場合も少なくありません。

一方で、上に挙げたような状態は、時期を逃すと選べる方法が限られることがあります。この見きわめのために、早い段階で一度みておくことをおすすめしています。

当院では、今すぐ治療の必要がないと判断した場合、その理由と、次にいつ頃みせていただきたいかをご説明します。経過をみるという判断も、診断の結果の一つです。

ご相談から治療までの流れ

01 初診相談(20〜30分・ご予約制)

お口とあごを診察し、現在の状態と、考えられる方針の概略をご説明します。ご心配な点をお聞かせください。

02 多くの場合は、経過観察から

お子さまの場合、初診相談の際の簡単な歯のレントゲンとお口の写真で、現在の状態と当面の見通しについて、ある程度の判断がつくことがほとんどです。そのため、経過観察となる段階では、原則として精密検査は行いません。

経過観察の間は、定期的に拝見して、生えかわりとあごの成長の様子を確認していきます。いつ頃また拝見したいかは、その都度お伝えします。

なお、状態によっては、詳しく調べたうえでなければ方針を判断できないこともあります。その場合はこの段階で精密検査をお願いすることもありますが、多くはありません。

03 時期が来たら、精密検査・診断のうえ治療開始

経過を追ううちに、治療に入るのにふさわしい時期が来ましたら、あらためて精密検査を行います。レントゲン・写真・歯型などの資料をお預かりし、骨の中の歯の位置や本数、あごの成長の方向を確認したうえで、治療方針を確定してご説明します。

保護者の方へ

お子さまの矯正治療は、ご本人の協力と、ご家族の支えがあってこそ進みます。装置の扱いや歯みがきについては、お子さまの年齢に合わせてご説明します。分からないことは、その場でどうぞお尋ねください。

費用については治療費のページに、ご予約については初診相談のページにご案内しています。

このページの監修

尾崎 周作(歯学博士/東京科学大学大学院修了)

  • 尾崎矯正歯科クリニック 院長
  • 東京科学大学(旧 東京医科歯科大学)咬合機能矯正学分野 臨床教授
  • 日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門医

最終更新:2026年8月3日

当ページの内容は一般的な事柄についてのご説明です。診断や治療方針は、ご来院のうえ、口腔内を拝見してから承ります。

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