矯正歯科治療とは

矯正中の生活・食事・歯磨き

矯正治療中の生活はどう変わるの?

矯正を始めるにあたって、お仕事・学校・日常生活への影響、食事・歯磨きのことなどについてご案内します。正しい知識を得て、気をつけるポイントさえ押さえれば、快適な矯正ライフを過ごすことができます。もし何か困った時には、スタッフ一同でサポートいたしますので、ご遠慮なくご相談ください。

仕事・学校・日常生活への影響

画像:治療期間・通院頻度

01 治療期間・通院頻度

一般的な治療期間は2〜3年程度で、1ヵ月に1回程度の通院頻度、また1回の所要時間は処置内容によって30〜60分くらいです。お忙しい時期や状況により、一時的に通院ができない時は、事前にお伝えください。状況に見合った処置を行うことで、様々な対応が可能です。

画像:矯正中のお口元の見た目

02 矯正中のお口元の見た目

目立たない半透明や白い素材の唇側矯正装置や、歯の舌側に矯正装置を付ける舌側矯正装置を使用することで外側から見えない方法、目立ちにくいマウスピース型の矯正装置など、状況やご希望に応じて選択が可能です。

画像:治療法・装置の種類

治療法・装置の種類

画像:食事・飲酒・喫煙

03 食事・飲酒・喫煙

食事の制限はありません。矯正装置に絡みつきやすい食べ物や、着色しやすい色素の強い食べ物など、注意する必要のある食べ物はありますが、治療段階や時期に合わせてメニューをうまくコントロールすることで十分に対応できます。飲酒・喫煙については、直接的には矯正治療に影響しませんが、装置の着色に気をつけましょう。

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画像:歯磨き

04 歯磨き

「朝やお昼などあまり時間がなくても大丈夫?」「しっかりと歯磨きできる自信がない…」でも、矯正装置の構造に応じた「歯磨きのポイント」さえ身につければ、徐々に歯磨きにかかる時間も短くなってきます。当院では、口腔ケアと歯磨き指導をしっかり行いますので、矯正治療をきっかけに、以前よりも良い歯磨き習慣が身につくことでしょう。

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画像:発音・会話

05 発音・会話

唇側からの矯正装置の場合、発音への影響はほぼないと言って良いでしょう。舌側からの矯正装置は、はじめ慣れるまでの間に違和感や、特に下の歯の舌側についた装置に舌が当たることがあります。舌側からの矯正装置は大きさも厚みも小さいため、 すぐに慣れて発音への影響は徐々になくなるでしょう。心配するほどの影響はないことが一般的です。

画像:痛み・違和感

06 痛み・違和感

矯正治療中の痛みには個人差があります。ほとんど痛みを感じなかったという患者さんも多くいらっしゃいます。痛みに敏感な方は、歯の痛みを最小限に抑えるように材料を選択して治療を行っております。

画像:楽器

07 楽器

矯正装置を付けた直後でまだ装置に不慣れな間は少し違和感があるかもしれませんが、時間の経過により必ず適応していきます。影響の少ないタイプの装置もありますので、ご相談ください。

画像:スポーツ

08 スポーツ

ほとんどのスポーツは、何ら支障はありません。プロスポーツ選手でも矯正装置をつけている人がいることからも問題はないと言えます。

ただし、格闘技等の接触があるスポーツの場合には注意が必要です。装置をガードする歯科用マウスピースを作るなど対応は可能ですので、治療前にご相談ください。

画像:妊娠・出産

09 妊娠・出産

矯正治療中の妊娠・出産・育児については問題ありません。いくつか気をつけるポイントはありますが、当院もそれに合わせてサポートいたします。

ただし、すでに妊娠されている方の場合は、検査時にレントゲン撮影が必要となりますので、この時期に矯正治療を開始するのは避けたほうが良いでしょう。

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画像:治療中・治療後のケアとサポート

10 治療中・治療後のケアとサポート

当院では、みなさまが安心して矯正期間中を過ごし、また治療が終わった後もキレイな歯並びが長持ちするように、様々なケアとサポートを行っております。治療中・治療後に、ご心配なことやトラブルなどがございましたら、すぐに当院までご連絡ください。

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矯正中の食事

画像:矯正中の食事

当院では矯正中の食事制限は行っていません。ただし装置に挟まりやすい食べ物や、くっつきやすい食べ物がありますので、歯磨きには気を使っていただく必要があります。

マウスピース型の矯正装置や、子供用の取り外しができる矯正装置などは、食事の際に装置を外していただくので、普段通りに食事をしていただけます。

矯正で痛い時の食事

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あまり力を入れずに食べられる食事の例です。矯正治療中、特に装置を調整した直後は、歯が動く時に痛みを感じて、食べ物を噛み切ることができない場合もあります。痛みのピークは数日程度ですので、その間はあまり噛まなくても食べられるものが良いでしょう。最初は肉や魚を食べるのは大変ですが、みじん切りにして食べていただくことをお勧めします。

矯正装置が変形・破損する可能性が高い食事

矯正を始めると固いものが食べにくくなります。歯が動く時の痛みや、固いものを噛んだせいで装置が外れたり、変形・破損することがあるためです。装置が変形してしまうと、場合によっては痛みが出たり、歯並びが治るのも遅くなってしまいます。

ただし、通院日の直前であれば、もし装置が外れたり壊れても診療時に対応することができますので、上記のような食事を摂ることも可能です。

口内炎や傷に良い食べ物・悪い食べ物

- 口内炎を刺激しない食べ物

- 口内炎を治すビタミンが多く含まれている食べ物

- 口内炎を悪化させる食べ物(香辛料が強い・粘膜を刺激)

- 抜歯後の傷を早く治すために

食べた方が良い物、控えた方がいい物は、基本的に上の口内炎の場合と同じです。特に高温の物や刺激がある物は傷口が治りにくくなるので気を付けましょう。

歯や矯正装置に着色にしやすい、色素の強い食べ物

ターメリックやぶどうなどの色素の強いものは、矯正装置自体を染めることはありませんが、矯正治療に使うゴム質のパーツの色が変色してしまいます。もちろん、これは矯正装置自体ではありませんので、簡単に交換できますし、治療毎に必ず交換いたします。

月1回の通院の直前に、これらの食事を楽しみとして食べていただくか、もしくはどうしてもその前に変色を直したい場合には、スタッフまでご相談ください。ご対応させていただきます。

飲酒・喫煙

画像:飲酒・喫煙

お酒は矯正治療中に問題になることはありません。赤ワインなどの色素の強いものは、矯正装置のゴム質のパーツを赤く変色させてしまうので、見た目の上で注意が必要です。また外科的処置を行った際には、当日などはお酒は避けましょう。

タバコの喫煙は、直接的には矯正治療に影響しませんが、装置のパーツが変色してしまいます。

矯正中の歯磨き

画像:矯正中の歯磨き

当院では、治療を始める前と、毎回の通院時に、お口の中の清掃状態や、虫歯・歯周病に対するリスクの程度などに応じて、口腔ケアと歯磨き指導などを行い、予防に努めております。

また、虫歯のリスクの高い場合には、虫歯のリスクの低いシンプルな形状の矯正装置を選ぶなどの対処も可能です。

通院毎に定期的な歯磨き指導

画像:通院毎に定期的な歯磨き指導

その方の状況に応じて、矯正装置の周りや、歯ブラシが届きにくい部分などを中心に、歯磨き指導を繰り返し行っております。

  • 普段の歯ブラシの上手な使い方
  • デンタルフロスや歯間ブラシの補助用具
  • 電動歯ブラシ
  • 効果的な歯磨き粉の選択

超音波クリーニング・フッ素入りの歯磨き粉によるクリーニング

画像:超音波クリーニング・フッ素入りの歯磨き粉によるクリーニング

日常の歯ブラシでどうしても汚れが落ちにくくなっている場合には、当院でプロフェッショナル・クリーニングを行います。超音波によるクリーニングや、細かい粒子が入ったペーストを使った歯の表面の研磨、リナメルトリートメントなどを行います。

洗口液の使用

画像:洗口液の使用

虫歯や歯周炎のリスクが高い方の場合には、通常の歯磨きの後に細菌の繁殖を防ぐ目的で、洗口液を使って1日数回うがいすることにより、虫歯や歯肉炎などを予防します。

フッ素塗布

画像:フッ素塗布

フッ素が歯の表面のエナメル質に取り込まれると、歯の表面は固くなり、虫歯の原因菌が作り出す酸に強く溶けにくくなります。特に生えてきたばかりの歯の表面は弱く、虫歯になりやすい性質を持っているため、生えたての永久歯があるお子さまにはフッ素塗布をお勧めしております。

フッ素の成分が入った歯磨き粉やペーストなども市販されていますが、歯科医院ではフッ素の濃度が高くより効果の高いものを塗布します。

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