質問集・用語集

か|矯正歯科の用語解説

鑑別診断(かんべつしんだん)

似たような症状の中から、その不正咬合が「歯の位置の問題」によるものか、「あごの骨格の問題」によるものか、あるいは「癖や機能の問題」によるものかなどを見分け、原因を整理する診断の考え方です。

原因によって適した治療は大きく異なるため、各種検査の結果を突き合わせて総合的に判断します。これが、的確な治療計画づくりの土台になります。たとえば、同じ「受け口」に見えても、下あごの前歯が前に傾いているだけの場合と、下あごの骨そのものが前に出ている場合とでは、治療の方向性はまったく変わります。前者は歯を動かして改善を目指せますが、後者は骨格へのはたらきかけや外科的な治療が検討されることもあります。

見た目の症状だけを手がかりに治療を進めると、原因を取り違えてしまうおそれがあります。そのため、セファロ分析による骨格の評価、模型分析による歯とあごの大きさの評価、機能の分析などを組み合わせ、「なぜこの歯並びになっているのか」を丁寧に見極めます。この原因の見極めこそが、矯正診断の核心といえる部分です。