質問集・用語集

に|矯正歯科の用語解説

ニッケルチタン合金(NiTi)

ニッケルとチタンからなる合金で、矯正用ワイヤーによく使われます。「NiTi(ニッケルチタン)」とも呼ばれます。

大きく曲げても元の形に戻ろうとする「超弾性」や、温度で性質が変わる「形状記憶」といった特徴があります。弱く持続的な力をかけられるため、主に治療の初期、でこぼこの歯を並べる段階で用いられます。ふつうの金属が大きく曲げると元に戻らないのに対し、この合金は大きくしならせても、力をゆるめると元の形に戻ろうとする、際立った弾力を持ちます。

この性質のおかげで、でこぼこに並んだ歯にワイヤーを取り付けても、ワイヤーが本来のなめらかなアーチの形に戻ろうとし、その弱く持続的な力で歯を少しずつ引き寄せて並べていきます。強すぎない力を長く加え続けられるため、歯や周囲の組織にやさしく、治療の初期に適しています。一方で、かたいステンレスのように精密な曲げを加えることは難しいため、細かな調整が必要な段階では他の材料と使い分けられます。歯を並べる初期段階を支える、代表的なワイヤー材料です。