質問集・用語集
し|矯正歯科の用語解説
歯根膜(しこんまく)
歯根と歯槽骨の間にある、薄い膜状の組織です。歯を骨にしっかりつなぎとめると同時に、かむ力をやわらげるクッションの役割をします。
矯正で歯に力がかかると、この歯根膜が反応し、片側で骨を溶かし(骨吸収)、反対側で骨を作る(骨添加)という変化を引き起こします。歯が動くしくみの中心となる組織です。歯根と歯槽骨のわずかなすき間を埋める歯根膜は、無数の繊維で歯と骨を結びつけながら、かむ力を受けとめて吸収する、精巧なクッションの役割を果たしています。
この歯根膜こそが、歯が動くという現象の鍵を握る組織です。矯正で歯に持続的な力がかかると、歯根膜の片側は押し縮められ、反対側は引き伸ばされます。すると、押された側では骨を溶かす細胞が働いて骨が吸収され、引かれた側では骨を作る細胞が働いて新しい骨が加えられます。この連動した反応によって、歯は骨を壊し、かつ骨に支えられながら、ゆっくりと移動していきます。つまり、矯正治療は、この歯根膜が持つ「力に反応して骨の作り替えを引き起こす」性質を利用しているのです。歯の移動の中心を担う、きわめて重要な組織です。
