質問集・用語集

け|矯正歯科の用語解説

形状記憶合金(けいじょうきおくごうきん)

ある温度になると、あらかじめ覚えさせた元の形に戻ろうとする性質を持つ合金です。矯正では、ニッケルチタン合金がこの性質を利用しています。

お口の中の温度で、ワイヤーが本来のアーチの形に戻ろうとし、その力で歯を少しずつ動かします。弱く持続的な力をかけられるため、歯にやさしく、初期の歯を並べる段階に適しています。あらかじめ「この形」と覚えさせておくと、決まった温度になったときにその形へ戻ろうとする、という不思議な性質を持つ材料です。

矯正では、なめらかなアーチの形を覚えさせたワイヤーを用います。冷やすと変形しやすく、でこぼこの歯にも取り付けやすい一方、口の中の体温で温まると、覚えさせた本来のアーチの形に戻ろうとし、その力で歯を少しずつ動かします。この温度による性質の変化を利用することで、無理なく装着でき、かつ持続的でおだやかな力をかけられます。歯や周囲の組織への負担が少なく、治療の初期に適した材料です。超弾性という、大きくしなっても元に戻る性質とあわせて、この合金の特徴をなしています。