質問集・用語集

と|矯正歯科の用語解説

トルク

矯正では主に、歯の根の傾き(唇舌的な向き)を制御することや、そのためにかける回転の力を指します。歯の頭だけでなく、根の位置まで整えるために重要な考え方です。

ブラケットの溝とワイヤーの関係などを利用して、歯に回転の力(モーメント)を加え、根を望ましい向きへ導きます。前歯の傾きや、かみ合わせの仕上げの精度に関わります。歯を美しく機能的に整えるには、見える頭の位置だけでなく、骨の中にある根の傾きまで適切に制御する必要があり、その根の向きを整える働きがトルクです。

四角い断面のワイヤーを、ブラケットの四角い溝にねじり込むように収めると、歯に回転の力が生まれ、根を唇側や舌側へと傾ける制御ができます。たとえば前歯では、根の傾きが唇の張り出しや、かみ合わせたときの前歯の接触に関わるため、トルクの制御が仕上がりの美しさと機能を大きく左右します。この根の向きまで含めた三次元的な制御は、治療の終盤の精度を決める重要な要素です。ブラケットにあらかじめトルクの情報が組み込まれた装置もあり、繊細な調整が求められる考え方です。