症状と治療実績
歯茎の露出・ガミースマイル
笑顔の際に、極端に歯茎が見えてしまう症状をガミースマイルと呼びます。原因としては、上唇が短い、上唇に対して上あごが垂直的に長い、上の歯茎が突出している、などが挙げられます。矯正治療による歯の移動で軽減を図ることができる場合と、外科手術を併用した治療を行う場合があります。
上の歯と歯茎の境目のラインと、上唇の下のラインが丁度同じくらいに通るのが美しいスマイルラインと考えられています。
ガミースマイルの改善例
治療の途中経過を見る
診断名
上下顎前突症
主な症状
骨格的に面長な傾向にあり、下のあごの骨の位置が上あごに対して少し下がった状態でした。また、上下のあごに対して並んでいる歯が大きく、でこぼこと上下の前歯の前方への突出が見られました。歯茎の骨ごと前歯が前方に傾斜することで、上下の唇も突出し、口元も閉じにくく、ガミースマイルが見られました。口元の改善を大きく狙うために抜歯して矯正治療を行いました。抜歯をすると決断するならば、歯を抜いて得られたスペースを最大限に有効活用して、口元の改善につなげることが望まれます。治療結果として緊密で美しいかみ合わせだけではなく、横顔の審美性の改善も大きく得られました。歯茎の前方への突出が改善することでガミースマイルも改善が図られました。当院では、目的に対して妥協のない治療効果を得るように努め、高い質の矯正治療を実践します。
治療内容
上下左右の第一小臼歯を抜歯したマルチブラケット治療
年齢・性別
36歳・女性
治療に用いた主な装置
抜歯部位
上下左右の第一小臼歯を抜歯
治療期間
3年2ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:38回。
治療費
装置料・基本契約施術料として90万円(税別)。その他として検査料3万5千円、診断料1万5千円、毎月の調整料3〜6千円(税別)。自由診療であり治療費は全額自己負担、健康保険証は使えません。
リスク・副作用
矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。
ガミースマイルの改善例
治療の途中経過を見る
お悩み(主訴)
診断名
上顎前突症
主な症状
大きく前歯が前に出ていて、さらに垂直的にも笑うと歯茎の露出が多いガミースマイルが見られました。上の前歯の歯茎にあたる部分が前方へ大きくせり出しているため、笑顔の時に上唇も上方へ持ち上がりやすくガミースマイルを助長する要素となっています。一方でかみ合わせも深く、かむ力が強いため、長期的な歯の健康や安定性を考えるとできるだけ多くの歯を残した矯正治療が望まれます。この症例では親知らずを抜歯して、上の歯列全体を後方にできるだけ下げることで出っ歯を改善し、同時に、ガミースマイルの改善に努めました。治療後、5年を経過してもかみ合わせが深くなることも無く安定した状態が続いています。またご本人のご要望もあり、上下に見えない裏側の矯正装置を使用して治療を行いました。
治療内容
親知らずを抜歯したマルチブラケット治療
年齢・性別
17歳・男性
治療に用いた主な装置
抜歯部位
上下左右の8番(親知らず)を抜歯
治療期間
1年9ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:21回。
治療費
装置料・基本契約施術料として135万円(税別)。その他として検査料3万5千円、診断料1万5千円、毎月の調整料3〜6千円(税別)。自由診療であり治療費は全額自己負担、健康保険証は使えません。
リスク・副作用
矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。