一般的に、どのような歯並びであっても、それぞれの症状に対する改善策は存在します。どのような症状であっても矯正歯科治療を諦める必要はありません。

詳しく

上下の前歯の前後的な位置（出ている・引っ込んでいる）を正すことで、笑った時に見える歯と唇の位置関係を整えます。笑った時に歯茎が見えすぎてしまう症状（ガミースマイル）にも有効です。

左右の口角をしっかりと上げるように笑った時に「上唇の下縁が、上の前歯と歯茎の間のラインを通る」ことが理想的と言われています。

横顔の鼻とあごを結ぶEラインに対して、上下の唇はこのライン上にあるか、もしくは内側に引っ込んでいるかくらいが理想的なバランスと言われています。

つまり、鼻の高さ、あごの形、上下の唇の位置、これらの相対的な位置関係によって、横顔の美しさやバランスが決まります。（髪型・目・鼻・口・輪郭などお顔のパーツとの調和が大切です）

お口元が出ている場合には、唇の後ろにある前歯の突出を治すことで、口元の突出を改善します。またそれによって、正面から見たときの口元の雰囲気や唇の厚みなども改善します。閉じづらかった唇も自然に閉じられるようになります。

でこぼこや八重歯が治って歯並びが良くなると、歯磨きがしやすくなり、さらに唾液で自然に歯がキレイになる効果（自浄作用）も上がります。

お口元が出ている場合には、それが治ることで、閉じづらかった唇が自然に閉じられるようになり、お口が乾きくくなります。

結果として、虫歯や歯周病になりにくく、お口の中が清潔で健康的になります。

かみ合わせが良くなると、食事時や噛みしめたときに、上下の歯が左右バランスよく均等に接触するようになります。それぞれの歯にかかる力が上手に分散され、特定の歯への過度な負担がなくなり、歯の健康状態が改善します。

また、あごの関節への負荷も少なくなるので、将来のあごの不調（顎関節症など）に対しても有効です。

安定したかみ合わせを得ることで、あごの関節やあご周囲の筋肉のコリや違和感、痛みなどの不調の改善につながる場合があります。

矯正歯科治療では歯並びやかみ合わせを改善しますが、上下の歯の接触状況が良くなることで、その周囲にある筋肉や関節の健康状態が改善する場合があります。

歯並び・かみ合わせが整うことで、効率的にしっかり食物を噛み切ったり、噛み砕いたりできるようになります。その結果、飲み込みやすくなり、胃腸の消化を助け、健康的な生活にもつながります。

かみ合わせのバランスが整うことで、会話の際のあごの動きに合わせた上下の歯の接触状況も整います。舌を正しい位置に動かすことができるようになり、また歯と歯の間からの空気の漏れが改善するなどによって、滑舌や発音が良くなります。

虫歯や歯周病などで歯を失った場合に、矯正歯科治療によって、残っている歯の位置を改善することで、かみ合わせを回復します。失った歯のすき間を閉じたり、倒れている歯を正しい位置に戻したりと、様々な症状に対して有効です。

全体的な矯正歯科治療が必要な場合、部分矯正で対応可能な場合と、治療法はお口の中の状態により様々です。その方に合わせた最善の方法を提案いたします。