症状と治療実績

八重歯

八重歯

八重歯とは、前から数えて3番目の犬歯が、外側に飛び出して特に目立っている状態です。乳歯から永久歯へ生えかわる際に、犬歯の生えかわる時期が比較的遅く、また歯がキレイに並ぶためのスペースが足りない場合、八重歯になりやすいです。根本的な原因はでこぼこの場合と同じです。

八重歯の改善例

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症例の概要

でこぼこの程度も大きく、骨格的に下あごが上あごに対して下がっているために奥歯のかみ合わせのズレも大きい症状でした。でこぼこが大きく、奥歯のズレも大きく、しかも、口元の突出感が強い症例は、特に難症例と言えます。

このような症状の場合、でこぼこを解消するために便宜的に小臼歯などを抜歯してスペースを得て改善しますが、更に奥歯のかみ合わせのズレを改善するところが矯正医としての技量が試されるところです。この症例ではもともと上の親知らずが欠損していたため、上の奥歯を大臼歯一本分と大きく後方へ移動させることで上下の奥歯のかみ合わせを改善し、さらに、でこぼこと口元の突出を改善した症例です。

治療の途中経過を見る

診断名

叢生を伴う上下顎前突症

主な症状

叢生、八重歯、上下顎前歯唇側傾斜、大臼歯咬合関係Ⅱ級。

治療内容

上下の左右の第一小臼歯を抜歯したマルチブラケット治療

年齢・性別

23歳・女性

治療に用いた主な装置

抜歯部位

上下の左右の第一小臼歯を抜歯

治療期間

3年3ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:36回。

治療費

装置料・基本契約施術料として90万円(税別)。その他として検査料3万5千円、診断料1万5千円、毎月の調整料3〜6千円(税別)。自由診療であり治療費は全額自己負担、健康保険証は使えません。

治療費・お支払方法

リスク・副作用

矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、歯肉炎・歯周炎の発生、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。

デメリットやリスク

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