症状と治療実績

切端咬合

切端咬合

切端咬合(せったんこうごう)とは、上の前歯が下の前歯に重なることなく、上下の前歯の先端が合わさっている状態です。上下の前歯の根に強い力がかかりやすかったり、歯ぎしりを生じやすくなると言えます。

切端咬合・外傷性咬合の改善例

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治療の途中経過を見る

診断名

交叉咬合

主な症状

永久歯の前歯の生え換わりの時期に、上下の前歯反対となり咬みこんだ際に強く接触している状態でした。このように上下の前歯が強く接触していると、歯の根や歯茎に悪い影響を及ぼす外傷性咬合となりやすい状態です。この症例でも治療開始前の下の前歯の歯茎が片側だけ下がってしまっていることが分かります。成長期に上下のあごの成長誘導を行うと同時に、上下の前歯の位置や傾きやかみ合わせを改善することで、下がっていた歯茎が左右同じ高さまで回復しました。代謝の旺盛な成長期という適切なタイミングで治療を行えたことで、下がってしまった歯茎が改善したと言えます。成長の旺盛な時期に機能的な不正咬合や外傷性咬合に注意しながら、適切な上下のあごの成長誘導と歯の排列を行うことは、将来、永久歯が生えそろう時期の前準備として重要です。

年齢・性別

8歳・女性

治療に用いた主な装置

  • リンガルアーチ
  • 2×4システム

抜歯部位

非抜歯治療

治療期間

3年1ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:35回。

治療費

装置料・基本契約施術料として35万円(税別)。その他として検査料3万5千円、診断料1万5千円、毎月の調整料3〜6千円(税別)。自由診療であり治療費は全額自己負担、健康保険証は使えません。

治療費・お支払方法

リスク・副作用

矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。

デメリットやリスク

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