症状と治療実績
アゴが曲がっている
正面からお顔を見たときに、あごが横に曲がっている・お顔が曲がっている・唇の形や高さが左右で異なる・左右の口角の高さが異なる・かんだ時に左右のいずれかの歯だけ反対咬合や交叉咬合となっている、などの症状が見られます。
原因のほとんどは、遺伝的な問題と言ってよいでしょう。たとえば下あごが右に曲がっている人は、左側のあごの過成長が疑われます。しかし、極端に左右非対称な生活習慣や癖を幼少期から続けているような場合には、後天的にあごの曲がりを起こす場合もあります。
あごの曲がり・正中のズレの改善例
症例の概要
骨格的に下あごが著しく曲がっていました。下あごに曲がりがある場合、その曲がりに合わせるように上あごの傾きも強くなります。手術を行いあごの曲がりを改善する場合、下あごの曲がりを根本的に改善するためには上あごの曲がりも改善しなくてはいけません。なので手術により上下ともにあごの位置を改善する必要があります。でこぼこも改善し、またかみ合わせのバランスも手術によりあごの位置ごと改善することで、緊密で美しい歯並びを得ると同時に、お顔の曲がりも著しく解消しました。劇的な改善によりご本人の歯の健康に対する意識レベルも向上し、現在では、以前にも増して歯を大切にされています。
治療の途中経過を見る
お悩み(主訴)
診断名
顎変形症:下顎左側方偏位(叢生)
主な症状
下顎側方偏位、叢生。
治療内容
上下左右の第1小臼歯を抜歯して上下顎同時移動術を行った外科的矯正治療
年齢・性別
28歳・男性
抜歯部位
上下左右の第1小臼歯を抜歯
治療期間
3年3ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:40回。
リスク・副作用
リスクとして、外科手術や全身麻酔に伴うアレルギーや発作、下顎管の損傷による知覚麻痺の発生、矯正治療に伴う歯根吸収などが考えられた。本症例では幸いにも、リスクに挙げた症状の発生はなく、無事に動的治療を完了した。
あごの曲がり・正中のズレの改善例
治療の途中経過を見る
お悩み(主訴)
診断名
下顎側方偏位
主な症状
骨格的に下顎が左側に曲がっている症例でした。上下の歯をそれぞれ植えている土台のあごの位置ごとずれてしまっていることで、咬み合わせも左右にずれていました。骨格的な問題が大きいため、外科的な手術を併用することで原因から治療を行う方針としました。一般的に下顎が左右的にずれている場合、上顎も曲がっている下顎につきあって傾いていることが多く見られます。この症例でも同様な所見が見られましたので、上下の顎の外科的な手術が必要でした。結果として正面から見たお顔の左右差も改善され、咬み合わせも左右バランスのとれた緊密な状態が得られました。数多くある治療の方針から、それぞれの方のご要望や問題点に対して、最良な方針を決定するとともに、良質な結果を得る治療の技術力が大切です。
治療内容
親知らずを抜歯して上下顎同時移動術を行った外科的矯正治療
年齢・性別
21歳・女性
治療に用いた主な装置
抜歯部位
上下左右の親知らずを抜歯
治療期間
3年1ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:38回。
リスク・副作用
リスクとして、外科手術や全身麻酔に伴うアレルギーや発作、下顎管の損傷による知覚麻痺の発生、矯正治療に伴う歯根吸収などが考えられた。本症例では幸いにも、リスクに挙げた症状の発生はなく、無事に動的治療を完了した。