症状と治療実績

でこぼこ

でこぼこ

でこぼこの原因は、一つ一つの歯の大きさの合計に対して、あご骨(=歯を並べる土台)が小さく、歯がキレイに並ぶためのスペースが足りないことです。

例えば、10人に対して10人掛けの長椅子ならキレイに座れますが、椅子が8人掛けだった場合、どうしてもどこかに歪みが生じガタガタしてキレイに座れません。

またさらに細かく考えると「一つ一つの歯が大きい場合」「あご骨が小さい場合」「歯列のアーチの幅が狭い場合」「奥歯が後ろから押して前歯がでこぼこしている場合」などが考えられます。

でこぼこを放置するとどうなるか

でこぼこ(専門的には叢生・そうせい)の影響は、見た目にとどまりません。歯が重なった部分は、歯ブラシの毛先が届かない「清掃の死角」になります。磨いているのに磨けていない状態が毎日続くため、むし歯や歯肉炎・歯周病、口臭のリスクが高まりやすいのです。また、でこぼこの歯列では、かみ合わせの力が特定の歯に偏ってかかることがあり、歯ぐきや歯を支える骨への負担となる場合があります(→ 外傷性咬合・歯茎が下がっている)。

さらに、歯は生涯を通じてわずかに動き続けるため、前歯のでこぼこは年齢とともに強まる傾向があるとされています。「昔より重なりが強くなった気がする」というご相談は、決して気のせいではありません。

程度の見方と、治療の選択肢

でこぼこの治療方針は、印象ではなく「足りないスペースの量」で決まります。歯の大きさの合計と、あごに並べられる容量との差を歯型の計測で数値化し、その不足量に応じて方法を選びます。不足がわずかであれば、歯の表面をごく薄く磨いてスペースを作る方法(IPR)や歯列の幅の調整で足りることがあります。不足が大きい場合には、無理に並べると口元の突出や治療後の不安定という代償が生じるため、抜歯によるスペースの確保が視野に入ります(→ 多くの歯を残すための配慮)。

「前歯のでこぼこだけ治したい」というご希望については、部分的な治療で対応できる場合と、かみ合わせ全体を整える必要がある場合とがあります。見極めの考え方は、部分矯正のページで詳しく解説しています(→ 部分矯正)。

子供のでこぼこについて

生えかわりの途中のお子さまでは、一時的なでこぼこや隙間が、その後の成長と生えかわりの中で自然に整っていく場合があります。一方で、あごと歯の大きさの不調和が根本にある場合、放置すれば永久歯列でも叢生となります。どちらに向かうのかの見極めは、歯の大きさ・あごの発育・生えかわりの進み方を資料で評価する、専門的な判断の領域です。当院では「早すぎる治療を行わないこと」を大切にしており、必要な場合は経過観察で最適な時期を待ちます(→ 子供の矯正治療治療開始のタイミング)。

でこぼこについてよくいただくご質問

Q. 抜歯せずに治せますか?

A. 不足スペースの量次第です。わずかな不足なら抜歯以外の方法で足りることがありますが、確保できるスペースには生物学的な上限があります。歯型とレントゲンの計測で数値を確かめてから、方針をご提案します(→ 多くの歯を残すための配慮)。

Q. 大人になってからでは、手遅れですか?

A. 手遅れではありません。歯は大人になっても動きます。清掃性の改善という意味では、歯を長く残すための投資として、大人の矯正には固有の価値があります(→ 大人の矯正)。

Q. でこぼこは遺伝しますか?

A. 歯の大きさやあごの骨格には遺伝の影響があるとされ、ご家族に似た傾向が見られることがあります。ただし生えかわりの経過など後天的な要因も関わるため、遺伝だけで決まるものではありません。お子さまの歯並びが心配な場合は、早めの「相談」(治療開始とは別です)をおすすめします。

でこぼこを放置するとどうなるか

でこぼこ(専門的には叢生・そうせい)の影響は、見た目にとどまりません。歯が重なった部分は、歯ブラシの毛先が届かない「清掃の死角」になります。磨いているのに磨けていない状態が毎日続くため、むし歯や歯肉炎・歯周病、口臭のリスクが高まりやすいのです。また、でこぼこの歯列では、かみ合わせの力が特定の歯に偏ってかかることがあり、歯ぐきや歯を支える骨への負担となる場合があります(→ 外傷性咬合・歯茎が下がっている)。

さらに、歯は生涯を通じてわずかに動き続けるため、前歯のでこぼこは年齢とともに強まる傾向があるとされています。「昔より重なりが強くなった気がする」というご相談は、決して気のせいではありません。

程度の見方と、治療の選択肢

でこぼこの治療方針は、印象ではなく「足りないスペースの量」で決まります。歯の大きさの合計と、あごに並べられる容量との差を歯型の計測で数値化し、その不足量に応じて方法を選びます。不足がわずかであれば、歯の表面をごく薄く磨いてスペースを作る方法(IPR)や歯列の幅の調整で足りることがあります。不足が大きい場合には、無理に並べると口元の突出や治療後の不安定という代償が生じるため、抜歯によるスペースの確保が視野に入ります(→ 多くの歯を残すための配慮)。

「前歯のでこぼこだけ治したい」というご希望については、部分的な治療で対応できる場合と、かみ合わせ全体を整える必要がある場合とがあります。見極めの考え方は、部分矯正のページで詳しく解説しています(→ 部分矯正)。

子供のでこぼこについて

生えかわりの途中のお子さまでは、一時的なでこぼこや隙間が、その後の成長と生えかわりの中で自然に整っていく場合があります。一方で、あごと歯の大きさの不調和が根本にある場合、放置すれば永久歯列でも叢生となります。どちらに向かうのかの見極めは、歯の大きさ・あごの発育・生えかわりの進み方を資料で評価する、専門的な判断の領域です。当院では「早すぎる治療を行わないこと」を大切にしており、必要な場合は経過観察で最適な時期を待ちます(→ 子供の矯正治療治療開始のタイミング)。

でこぼこについてよくいただくご質問

Q. 抜歯せずに治せますか?

A. 不足スペースの量次第です。わずかな不足なら抜歯以外の方法で足りることがありますが、確保できるスペースには生物学的な上限があります。歯型とレントゲンの計測で数値を確かめてから、方針をご提案します(→ 多くの歯を残すための配慮)。

Q. 大人になってからでは、手遅れですか?

A. 手遅れではありません。歯は大人になっても動きます。清掃性の改善という意味では、歯を長く残すための投資として、大人の矯正には固有の価値があります(→ 大人の矯正)。

Q. でこぼこは遺伝しますか?

A. 歯の大きさやあごの骨格には遺伝の影響があるとされ、ご家族に似た傾向が見られることがあります。ただし生えかわりの経過など後天的な要因も関わるため、遺伝だけで決まるものではありません。お子さまの歯並びが心配な場合は、早めの「相談」(治療開始とは別です)をおすすめします。

でこぼこの改善例

でこぼこの改善例 治療前 でこぼこの改善例 治療前 でこぼこの改善例 治療前 でこぼこの改善例 治療前 でこぼこの改善例 治療前
でこぼこの改善例 治療後 でこぼこの改善例 治療後 でこぼこの改善例 治療後 でこぼこの改善例 治療後 でこぼこの改善例 治療後

症例の概要

かみ合わせの骨格的なズレの問題はあまりない一方、上下のあごの大きさに対して並んでいる歯が多過ぎるために八重歯やでこぼこを生じている状態でした。顔の大きさが決まっている以上、あごの大きさにも限界があり、そこへ並べられる歯の大きさにも限界があります。そのため、便宜的に歯を抜いてスペースを作りでこぼこを解消する治療を行いました。

治療の途中経過を見る

診断名

叢生を伴う上下顎前突症

主な症状

叢生、八重歯、上下顎前歯唇側傾斜

治療内容

上下の左右の第一小臼歯を抜歯したマルチブラケット治療

年齢・性別

22歳・女性

治療に用いた主な装置

抜歯部位

上下の左右の第一小臼歯を抜歯。

治療期間

2年6ヵ月 動的治療が完了するまでの治療回数:28回。

治療費

装置料・基本契約施術料として90万円(税別)。その他として検査料3万5千円、診断料1万5千円、毎月の調整料3〜6千円(税別)。自由診療であり治療費は全額自己負担、健康保険証は使えません。※ 上記は治療当時の費用です。消費税率の変更や料金改定により、現在の費用とは異なります。現在の費用は当サイトの「治療費・お支払い方法」のページをご覧ください。

治療費・お支払方法

リスク・副作用

矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、歯肉炎・歯周炎の発生、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。

デメリットやリスク

掲載している症例について

  • 当院の矯正歯科治療は、顎変形症・唇顎口蓋裂・厚生労働大臣が定める先天性疾患などで保険が適用される場合を除き、自由診療です。自由診療の治療費は全額自己負担となり、健康保険証はお使いいただけません。
  • 掲載している治療費は掲載当時の金額で、現在の料金とは異なります。現行の費用は治療費・お支払方法をご覧ください。
  • 治療期間・通院回数は上記のとおりですが、症状、年齢、顎の成長、装置の使用状況によって異なります。
  • 矯正歯科治療には、痛みや違和感、歯根の吸収、歯肉の退縮、歯の失活、後戻りなどが生じることがあります。詳しくは矯正歯科治療に伴うリスクや副作用をご覧ください。
  • 治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
  • 治療内容・期間・費用についてのご説明は、ご来院のうえ、口腔内を拝見してから承ります。→初診相談のご案内

このページの監修

尾崎 周作(歯学博士/東京科学大学大学院修了)

  • 尾崎矯正歯科クリニック 院長
  • 東京科学大学(旧 東京医科歯科大学)咬合機能矯正学分野 臨床教授
  • 日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門医

最終更新:2026年8月3日

当ページの内容は一般的な事柄についてのご説明です。診断や治療方針は、ご来院のうえ、口腔内を拝見してから承ります。

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