症状と治療実績
交叉咬合
交叉咬合(こうさこうごう)とは、前歯のでこぼこにより、部分的に上の歯より下の歯が前に出て、かみ合わせが反対になってしまっている状態です。交叉咬合が生じると、咬合干渉や咬合性外傷などの歯への無理な負荷を生じることがあり、歯根吸収や歯肉退縮などの深刻な症状へとつながる場合もあります。機能的にも治療による改善が望まれる症状の一つです。
交叉咬合の改善例










治療の途中経過を見る
お悩み(主訴)
診断名
交叉咬合
主な症状
前歯のでこぼこにより上下の前歯が交叉している状態です。このような状態だと、上下の前歯強く接触してしまい、歯の根や歯茎に悪い影響を及ぼす外傷性のかみ合わせとなりやすい状態です。奥歯から前歯まで交叉やでこぼこを改善し、緊密で機能的なかみ合わせが得られました。どこか一部分のかみ合わせが強い状態は外傷性咬合となりやすく、全体に満遍なく力が分散するような緊密でバランスのとれたかみ合わせを得ることが大切です。矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。
治療内容
歯を抜かないで行ったマルチブラケット治療
年齢・性別
16歳・女性
治療に用いた主な装置
治療期間
1年7ヵ月
交叉咬合の改善例








治療の途中経過を見る
お悩み(主訴)
- 前歯が反対になって交叉している
- 前歯がねじれている
診断名
上顎前突症
主な症状
永久歯の前歯の生えかわりの時期に、上下の前歯反対となり咬み込んだ際に強く接触している状態でした。このように上下の前歯が強く接触していると、歯の根や歯茎に悪い影響を及ぼす外傷性咬合となりやすい状態です。成長期に上下のあごの成長誘導を行うと同時に、上下の前歯の位置や傾きを改善することで、正常なかみ合わせが得られました。成長の旺盛な時期に、機能的に不正な咬合や外傷性咬合に注意しながら、適切な上下のあごの成長誘導と歯の配列を行うことは、将来、永久歯が生えそろう時期の前準備として重要です。矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。
治療内容
年齢・性別
8歳・男性
治療に用いた主な装置
- リンガルアーチ
- 2×4システム
治療期間
1年1ヵ月