矯正治療法

目立たない唇側からの矯正治療

全症例に対応できる、目立たない矯正装置。

歯の唇側(表側)に付ける矯正装置は、最も一般的で成熟した矯正治療法です。一昔前までは金属製でしたが、現在では透明・ホワイト・ゴールドなど、お口の中の色合いに馴染む素材のパーツがあり、目立たなくなっています。

メリット

01
全ての難易度の症例に対応
02
目立ちにくく清潔なイメージ
03
費用負担が比較的少ない
04
装置のバリエーションが豊富
05
歴史が長く、治療の効果や理論が成熟している
06
治療効率の高い装置や技術が併用可能で、治療期間短縮が望める

矯正装置の構造

画像:矯正装置の構造

唇側の矯正装置は、主に3種のパーツを組み合わせて作ります。それぞれに様々な種類があり、症状や治療の細かな目的に応じて、最適な組み合わせを提案いたします。

目立たないブラケット

画像:目立たないブラケット

当院では「目立たない」ブラケットを採用しています。その中でも、「歯の移動効率の高いもの」「透明度が高く特に目立ちにくいもの」「コントロール精度の高いもの」など様々な種類があります。

画像:ローフリクションシステム

マルチブラケット装置(ローフリクションシステム/セルフライゲーションシステム)

摩擦抵抗の減少を図り、スムーズで効率的に歯を動かすことに配慮したシステムの総称

ブラケットとワイヤー間の摩擦抵抗(フリクション)を低くすることで、弱い力で効率的に歯を動かすことができるシステム。痛くない治療や、短期の治療などが期待できる。

画像:デーモンクリアブラケット

マルチブラケット装置(デーモンクリアブラケット)

ローフリクションシステムで代表的なものの一つ

矯正歯科医Dr.Dwight Damonが開発。ブラケットとワイヤーの固定方法に開閉式のフタを使用することで、非常に弱い力で無理なく早くスムーズな歯の移動が可能。

画像:表側の目立たない矯正

マルチブラケット装置(クリアブラケット)

目立ちにくい透明感のある素材

ワイヤーのトルクに十分に耐えるメタルスロットが組込まれている。丸みのある表面で、装着感が良好。

画像:セラミックブラケット

マルチブラケット装置(セラミックブラケット)

歯の色に近いセラミック製

クリアブラケットとの最大の違いは変色しないこと。金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも治療が可能。

画像:サファイアブラケット

マルチブラケット装置(サファイアブラケット)

透明感のあるサファイア製

クリスタルのような透明度。従来のセラミックブラケットより強度に優れ、機能的な特長も多い。

画像:表側の目立たない矯正

マルチブラケット装置(3M クリアティ)

歯の色に近いセラミック製のローフリクションシステム

優れた審美性と高いパフォーマンスを追求した3M社のセラミックブラケット。

画像:クリスタブレース

マルチブラケット装置(クリスタブレース)

ガラスと同等の透明感

マルチブラケット装置(クリアブラケット)に比べて透明感があり、強度や耐久性に優れる。変形や溶出などの影響を受けくく、安全で体に優しい。ブラケットスロットにメタルスロットの有るものと無いものがあり、金属アレルギーの方への配慮が可能。

目立たない矯正用ワイヤー

画像:目立たないワイヤー

「目立たない」以外にも、素材によって、超弾性・形状記憶・低剛性・高剛性など様々な特性があります。

画像:ホワイトワイヤー

矯正用ワイヤー(ホワイトワイヤー)

ホワイトコーティングされたワイヤー。透明ブラケットとの組み合わせで、唇側の矯正装置の中で最も目立たない。歯の色味に合せて、様々な白色度合いから選択可能。弱く優しい力で効率的に歯を動かすワイヤーもある。

画像:ゴールドワイヤー

矯正用ワイヤー(ゴールドワイヤー)

ゴールドコーティングされたワイヤー。歯の白や歯茎のピンクといった色に同調し、想像以上に目立たない。透明ブラケットとの組み合わせで、全体的に明るく上品な感じに。ホワイトワイヤーより目立たないと感じる方もいる。

画像:シルバーワイヤー

矯正用ワイヤー(シルバーワイヤー)

一般的なシルバーのワイヤー。金属素材の種類が多く、様々な効果を持ったワイヤーがある。細いものであれば目立ちにくい。「透明ブラケット×シルバーワイヤー」が最も一般的な組み合わせ。

ブラケットとワイヤーの固定(結紮)

画像:ブラケットとワイヤーの固定(結紮)

歯の移動状況に応じた固定方法をその都度選択します。装置が目立たないような固定方法を選択することも可能です。また、この固定の仕方を上手に工夫することで、ブラケットとワイヤー間の摩擦抵抗を軽減し、歯の移動効率を高めることができます。

画像:クリアーエラスティック(透明)

クリアーエラスティック(透明)

ブラケットとワイヤーを固定する透明なゴム。コーヒーやカレーなど色素の強いものを飲食すると着色してしまうが、毎月の治療ごとに新品に交換。

画像:カラーエラスティック

カラーエラスティック

カラーを楽しむ、カラフルなゴム。クリスマス、ハロウィンなど季節や気分に合わせて「今月だけはカラーにしてみよう!」なども可能。

画像:細い針金(結紮線)

細い針金(結紮線)

ブラケットとワイヤーを強固に固定することが可能で、ねじれた歯などを動かす際に有効。シルバーのものは、コーヒーやカレーなど色素の強いものを飲食しても変色しない。最近ではホワイトタイプもある。

画像:クリアスナップ

矯正用ワイヤーとマルチブラケット装置の結紮用装具(クリアスナップ)

白い樹脂製のカバーをつけることで、ワイヤーとブラケットを固定する方法。ワイヤーをブラケットスロットに押し付けないので、歯の移動がスムーズ、かつ、白いカバーによりワイヤーが目立ちにくくなる。

あごの曲がり・正中のズレの改善例

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症例の概要

骨格的に下あごが著しく曲がっていました。下あごに曲がりがある場合、その曲がりに合わせるように上あごの傾きも強くなります。手術を行いあごの曲がりを改善する場合、下あごの曲がりを根本的に改善するためには上あごの曲がりも改善しなくてはいけません。なので手術により上下ともにあごの位置を改善する必要があります。でこぼこも改善し、またかみ合わせのバランスも手術によりあごの位置ごと改善することで、緊密で美しい歯並びを得ると同時に、お顔の曲がりも著しく解消しました。劇的な改善によりご本人の歯の健康に対する意識レベルも向上し、現在では、以前にも増して歯を大切にされています。

治療の途中経過を見る

診断名

顎変形症:下顎左側方偏位(叢生)

主な症状

下顎側方偏位、叢生。

治療内容

上下左右の第1小臼歯を抜歯して上下顎同時移動術を行った外科的矯正治療

年齢・性別

28歳・男性

抜歯部位

上下左右の第1小臼歯を抜歯

治療期間

3年3ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:40回。

治療費

費用は、顎変形症の診断の元、保険適応であり、装置料・基本契約施術料・調整料などとして自己負担額の総額として約30万円。

治療費・お支払方法

リスク・副作用

リスクとして、外科手術や全身麻酔に伴うアレルギーや発作、下顎管の損傷による知覚麻痺の発生、矯正治療に伴う歯根吸収などが考えられた。本症例では幸いにも、リスクに挙げた症状の発生はなく、無事に動的治療を完了した。

デメリットやリスク

ガミースマイルの改善例

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治療の途中経過を見る

診断名

上下顎前突症

主な症状

骨格的に面長な傾向にあり、下のあごの骨の位置が上あごに対して少し下がった状態でした。また、上下のあごに対して並んでいる歯が大きく、でこぼこと上下の前歯の前方への突出が見られました。歯茎の骨ごと前歯が前方に傾斜することで、上下の唇も突出し、口元も閉じにくく、ガミースマイルが見られました。口元の改善を大きく狙うために抜歯して矯正治療を行いました。抜歯をすると決断するならば、歯を抜いて得られたスペースを最大限に有効活用して、口元の改善につなげることが望まれます。治療結果として緊密で美しいかみ合わせだけではなく、横顔の審美性の改善も大きく得られました。歯茎の前方への突出が改善することでガミースマイルも改善が図られました。当院では、目的に対して妥協のない治療効果を得るように努め、高い質の矯正治療を実践します。

治療内容

上下左右の第一小臼歯を抜歯したマルチブラケット治療

年齢・性別

36歳・女性

治療に用いた主な装置

抜歯部位

上下左右の第一小臼歯を抜歯

治療期間

3年2ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:38回。

治療費

装置料・基本契約施術料として90万円(税別)。その他として検査料3万5千円、診断料1万5千円、毎月の調整料3〜6千円(税別)。自由診療であり治療費は全額自己負担、健康保険証は使えません。

治療費・お支払方法

リスク・副作用

矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。

デメリットやリスク

すきっ歯の改善例

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治療の途中経過を見る

診断名

前歯部正中離開を伴う下顎前突症

主な症状

上の歯の前歯の真ん中に隙間ができる原因は様々です。この症例では正中に過剰歯があり、過剰歯の抜歯後、隙間が残ってしまった状態でした。骨格的にも受け口の傾向があり、また、幾つかの歯が先天欠如しており、かみ合わせのバランスが乱れていました。奥歯のかみ合わせのバランスも整えて、隙間を閉鎖するとともに、口元の突出間の改善を図りました。下の前歯はもともと1本が欠損していて上下の正中線もずれていましたが、しっかりと正中線も合わせて良好なかみ合わせに仕上がっています。

治療内容

下右の第二小臼歯と親知らずを抜歯したマルチブラケット治療

年齢・性別

21歳・男性

治療に用いた主な装置

抜歯部位

下右の第二小臼歯と親知らずを抜歯

治療期間

2年5ヵ月。動的治療が完了するまでの治療回数:28回。

治療費

装置料・基本契約施術料として90万円(税別)。その他として検査料3万5千円、診断料1万5千円、毎月の調整料3〜6千円(税別)。自由診療であり治療費は全額自己負担、健康保険証は使えません。

治療費・お支払方法

リスク・副作用

矯正治療上のリスクとして、虫歯の発生、歯根吸収、歯肉炎・歯周炎の発生、などが考えられた。本症例では幸いにも、そのような望ましくない偶発症状は認められず、無事に動的治療を完了することができた。

デメリットやリスク

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